2001年X月X日。私はあてもなく岐阜を訪れた。
そこには今まで見たこともない
摩訶不思議なモノたちが私を待ち構えていた。


文責:編集長あゆみん


岐阜駅に降り、駅前で違和感を感じた。

それはバカでかい信号機だった。
「なんだこのやろー」
逃げるように去る車。
岐阜駅周辺には、数機のバカでか信号機がある。
右の普通の信号機(後ろ向き)と比べると、そのバカでかさが良く分かる。
岐阜駅周辺を歩いた。

早速、素敵な店に出会うことが出来た。
「夢を運ぶイイダの」カバン&靴屋さんだ。
お店にはイイダさんの姿はなかった。
たいそうなキャッチフレーズを付けてしまったため合わせる顔がないのだ。かわいそうに。

「なんだばかやろー」
その近くに「フランクなんとか」という洋服屋さんがあった。
大きいサイズの洋服屋さんは、マネキンも大きい。
頬がふっくらとしていて上品な顔立ちをしていた。
「さ、どうぞ入ってって、そこのお兄さん」
お兄さんは入らない。
駅から少し離れたところにあったのは、
「古着屋 おしゃれマニア」だ。
表に出ている洋服は、すべて1000円。
究極のおしゃれマニアが集うというこのお店の入り口近くにはミッキーの椅子が置いてある。

「ぼくミッキー!」
声が高い。
お客に挑戦的なツーカーショップは商店街の行き止まりにある。
取り合えずクイズをやってみた。
難易度★一個というのはウソだ。恐らく5点満点で3以上はある。
あまりにもお客をバカにしているこんな携帯屋さんも、岐阜ならでは。
岐阜駅からバスで10分ほどのところに、鶴瓶はいた。
商店街でも何でもないところに突如現れた古民具屋さんのドアには張り紙があった。
「御用の方は隣の家のドアを叩いてください」
おそらく鶴瓶に似た主人がそこに居るのだろうが、「隣の家」というのが本当に隣の家で、いたずら好きの古民具屋主人のしかけたドッキリの可能性もある。
鶴瓶さんと同じ通りのタバコ屋さんには、子象がいた。
何故だか縛り上げられた彼には、まゆ毛がある。
小休止。ふと岐阜の空を見上げた。高く美しい、いい空だ。ふと下のほうを見ると、道路標識型UFOが!
飛騨高山に向かう一本道の途中で、
二台の廃墟バスを見つけた。
ラーメン屋さんだった。
「営業中」「いらっしゃいませ」という看板。
客は居ない。

街中に戻ってくる途中、ピンクのハーフ車を見つけた。
この店の主人であるお爺さんが、
アクセルとブレーキを間違えてしまったとかしないとか。
なんとも心強い標語だ。
金華山には岐阜城がある。
夜になると夜景を見に来る若者たちが集う。
「汚すまい」(汚すはずはないだろう)という、住民を信じる心が美しい。

「学生服価格破カイ!!」のマルセーさんは
岐阜市内の長良川の近くにある。
学生をターゲットに学生服をメインで売っているこのお店は、「破壊」という字が分からない。

次の日は死ね死ね団で移動することにした。
岐阜郊外のショッピングセンターの広場に彼はいた。
「ペーペーポー」
前のトラックにはこんな標語が貼られていた。
個人的に貼ったものだろうか。
「くださいナ」と最後をカタカナにするあたりが憎いよ、
このやろー。
岐阜郊外のとあるローソンには、
巨大ピカチュウがまつられている。
首飾りにはクリスマス用のライトだ。
ピカチュウだけに、光らせたかったというローソンの店員さんの思いが伝わってくる。
と、思いきや彼はピカチュウではなかった!
リャンメンピカチュウは、もはや変な昆虫でしかない。

あてもない岐阜の一人旅は、
この昆虫と出会えたことで終わりにした。
岐阜で出会えた摩訶不思議なモノたちよ、ありがとう。
次回、私は新たな土地へと謎解きに出かける。